日本ハムのドラフト1位、清宮幸太郎内野手(18)が今月2日、ついに1軍デビューを果たした。高校通算111本塁打の実績に加えて、ラグビー界で伝説級の指導者として活躍する父克幸氏(50)の長男という血筋も相まって、アマチュア時代から常に注目を集めてきたスーパールーキーだ。その第1打席は中堅フェンス直撃の二塁打。力強い打球での衝撃デビューに、本拠地の札幌ドームは大歓声と指笛で大きく揺れた。

清宮幸太郎はプロ初安打となる中越え二塁打を放つ。楽天投手岸孝之(2018年5月2日撮影)
清宮幸太郎はプロ初安打となる中越え二塁打を放つ。楽天投手岸孝之(2018年5月2日撮影)

 昨年11月の仮契約から見守ってきた担当としては、感慨深いものがあった。スタンドで見守っていた克幸氏の喜びは、その何百、何千、何万倍だろう。日本ハムの監督に就任するずっと前から克幸氏と親交のあった栗山監督は、常日頃から「清宮家は本当に仲が良い、すてきな家族なんだ」と力説している。試合中、息子の勇姿をスマートフォンで撮影している父の姿がテレビカメラに映し出されるたびに、何だか見ているこちらも幸せな気持ちになった。

日本ハム清宮幸太郎のプロ初打席でスマートフォンのカメラを向ける父克幸さん(2018年5月2日撮影)
日本ハム清宮幸太郎のプロ初打席でスマートフォンのカメラを向ける父克幸さん(2018年5月2日撮影)

 1軍デビューから一夜明け、清宮は「(父からは)楽しかったよ、って言われました」と、照れながら教えてくれた。3日の試合後には、克幸氏が首から下げていた入場パスを返却する際、受付の係員に「今日は21番(清宮の背番号)だったんですよ!」と、うれしそうに笑顔を向けていたのが印象的だった。ラグビー界で大学、社会人とチームを日本一に導いた名将の目は、本当に優しかった。現在、基本的には清宮家の家族取材はNGだ。言葉で家族の思いを聞く機会はほとんどないが、ほほえましい瞬間はたくさんある。【日本ハム担当 中島宙恵】