プロ野球番記者コラム

自ら「邪魔者」日本ハム野村は孤独リハビリ後の劇打

<とっておきメモ>

<日本ハム9-8ソフトバンク>◇2日◇札幌ドーム

日本ハム対ソフトバンク プロ初本塁打の記念球を手に笑顔の野村(撮影・黒川智章)
日本ハム対ソフトバンク プロ初本塁打の記念球を手に笑顔の野村(撮影・黒川智章)

伸び盛りの若武者が、ドラマチックな夜の主役になった。日本ハム野村佑希内野手(20)が2日、ソフトバンク3回戦(札幌ドーム)で、自身初のサヨナラ打。7-8の9回2死二、三塁で、リーグを代表する守護神ソフトバンク森唯斗投手(28)から、中堅フェンス直撃の逆転2点二塁打を放った。第1打席では、プロ1号となるソロ本塁打。記録ずくめの1日で、チームの連敗を阻止した。

   ◇   ◇   ◇

約1年前の野村は、自らを「邪魔者」扱いしていた。全治5カ月の左股関節後方亜脱臼のため、昨年9月は入院生活。最初はベッドの上から動けず、寝返りは禁止。座ることはできても立ち上がれないため、座骨神経痛のように尻がしびれた。松葉づえで動けるようになり、病院にあるコンビニに行く時も「人がいない時を見計らって行きました。動き回れないので、超邪魔なんです」。他人に迷惑をかけないことだけ、気を付けていた。

退院後も、同じだった。2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷の勇翔寮に戻って大変だったのは風呂。「みんなが入る時間とずらして、トレーナーの誰かと一緒に入っていました。タイヤが付いているイスに乗って滑りながら移動してました。裸で丸いイスみたいな」。つらいリハビリ生活で人前を避けて「邪魔者」と切り捨てた野村は、もういない。チームに欠かせない存在になろうとしている。【日本ハム担当 木下大輔】

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