巨人岡本和真内野手(24)が、西武中村剛也内野手(37)と都内で4年連続の合同トレを行った。「おかわり塾」入塾3年で本塁打王と打点王の2冠を獲得し、迎えた4年目は「高めの打ち方」に重点を置き、打撃論を吸収した。

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中村は愛弟子が苦戦する頂上決戦を見届けていた。ソフトバンクとの日本シリーズをテレビ観戦。第1戦、岡本が1回の打席で千賀の投じた内角高めの154キロに、バットを折られ捕邪飛に倒れた。以降も4戦合計13打数1安打。ここ3年、岡本を定点観測してきた中村は、力みすぎる姿に「俺、言おうと思ってた。日本シリーズ見てて、絶対真っすぐ打てへんと思った」と見抜いていた。

巨人にとっても、西武にとっても天敵・タカ。バットに当てて何とか塁に出ようとする岡本の姿勢は理解するも、自分の打撃を出し切らずに打てる相手ではない。今季7年ぶり1桁本塁打で終え、9本塁打のうち球団別では対ソフトバンクが最多4本。しかも投手は森、東浜、岩崎、和田の一線級から。相手に合わせなかった結果だけに、助言は「ソフトバンクの投手は能力が高い。考えて打てへん。来た球をしばきあげるだけ。それしかない」と、おかわり君らしくシンプルに伝授した。【西武担当=栗田成芳】

西武中村(左)と合同自主トレを行い、高めのスイングを確認する巨人岡本(撮影・江口和貴)
西武中村(左)と合同自主トレを行い、高めのスイングを確認する巨人岡本(撮影・江口和貴)
巨人岡本(右)と合同自主トレを行う西武中村(撮影・江口和貴)
巨人岡本(右)と合同自主トレを行う西武中村(撮影・江口和貴)