浜松商は7-3で三島南を破り、2年連続で3回戦に駒を進めた。先制、中押し、ダメ押しでの完勝。9回表1死三塁、7点目の中犠飛を放った半田重人内野手(3年)は「1回と6回には自分は貢献できず、最後はフライを上げれば合格点なので、欲を捨てて役目を果たしました」と汗を拭った。

 3年にとっては、浜松球場でプレーする今大会最後の試合だった。慣れ親しんだ「本拠地」で、全員が「勝って恩返しを」と心を1つにして、三島南戦に臨んでいた。試合後には部員81人総出で清掃活動した。ベンチ内だけでなく、ブルペンの窓などもきれいにした。「練習などでも使わせてもらい、この球場に育ててもらった。ここで培った力をこれからは他の球場で発揮します」と半田。20日の3回戦では、清水庵原球場でシード校の清水桜が丘と対戦する。さらなる恩返しは、他の球場でも勝ち進むことだ。【大野祥一】