広陵(広島)が優勝候補の秀岳館(熊本)を破り、3回戦に駒を進めた。平元銀次郎投手(3年)が8回を投げて1失点。自ら決勝スクイズ(記録は内野安打)を成功させるなど、投打にわたって活躍した。同校の夏の甲子園3回戦進出は、07年に野村祐輔(現広島)と小林誠司(現巨人)のバッテリーを擁して準優勝して以来。プロ注目の中村奨成捕手(3年)とのコンビで、大旗獲りに挑む。

 「こんなに抑えられるとは」と自ら驚くほどの快投だった。広陵・平元が、優勝候補の秀岳館打線を1点に封じ込めた。5回、幸地に浮いたカーブをスタンドまで運ばれたが、自慢の真っすぐがさえた。140キロ台だが、球速以上のキレを感じさせる直球を武器に、8回を投げ7奪三振で無四球。堂々3回戦進出を果たした。

 平元 (秀岳館は)全国でも強いチームなんで、打たれて当たり前と思って投げました。ストレートが指にかかって、隅、隅を狙って投げられました。