「銀河系スター軍団」が史上3校目の春2連覇へ好発進だ。4番・藤原恭大中堅手(3年)含む6人のドラフト候補を擁する大阪桐蔭が20安打14得点で、21世紀枠出場の伊万里(佐賀)に大勝。大会タイ記録となる8人がマルチ安打を放った。

 大阪桐蔭は8人がマルチ(複数)安打をマークした。1試合でチーム8人のマルチ安打はセンバツ史上最多タイ。田中俊太(現巨人)菅野剛士(現ロッテ)らで優勝した11年東海大相模以来、5度目の快記録となった。夏の大会では小川淳司(現ヤクルト監督)らの75年習志野や85年PL学園など、4校が9人を記録している。

 個人では山田がまたも2安打。山田は昨年春に全5試合、夏も1試合で複数安打をマークし、早くも通算7度目。大阪桐蔭の歴代打者では森友哉(現西武)の8度に並びそうな勢いだ。

 8人マルチ安打が示すように、大阪桐蔭打線はいつも初戦から全開となる。これで甲子園初戦は春夏通算16連勝となり、明徳義塾の最多20連勝にまた近づいた。特に西谷監督が就任した05年夏以降の15連勝は、どんな相手からも7得点以上で発進。たとえ大谷(現エンゼルス=12年は花巻東)と当たろうとも、もれなく攻略してきた。春の初戦に限れば初出場の91年から負けなしの10連勝。春の初戦10連勝は4校目。公式戦の実戦から遠ざかる春は何が起きてもおかしくないのに、10勝とも5点差以上をつけている。【織田健途】