第101回全国高校野球選手権大会の秋田県大会(7月10日開幕、こまちスタジアムほか)組み合わせ抽選会が20日、秋田市内で行われ、昨夏の甲子園で準優勝した金足農(秋田)は初戦の2回戦で雄物川と対戦することが決まった。

エース右腕・吉田輝星投手(18=現日本ハム)を擁した昨年は第1シードで臨んだが、今季は新チームになって公式戦わずか1勝と苦しんでおり、ノーシードとなった。

甲子園や国体出場のために中央地区大会は免除された昨秋は、県大会準々決勝で横手に3-5。初戦の2回戦でも大館桂桜に9回に3点を奪って8-7と逆転した辛勝だった。今春は同地区大会1回戦で秋田南に1-8と7回コールド負け。昨夏もベンチ入りしていた右腕・関悠人(3年)が5回4失点と崩れ、打線もわずか3安打と屈辱を味わっていた。

昨夏の甲子園を湧かせた先輩たちは、卒業後も活躍している。「3番投手」吉田輝は12日の広島戦で初登板初勝利を挙げた。「7番右翼」だった八戸学院大(北東北・青森)菊地彪吾外野手は早くもリーグ戦に出場して優勝に貢献。全日本大学野球選手権でも一塁コーチを務めるなどベンチ入りした。「4番三塁」の打川和輝内野手は東日本国際大(南東北・福島)、「6番一塁」の高橋佑輔内野手は東農大北海道オホーツク(北海道学生)もベンチ入りはかなわなかったが、スタンドから全国舞台を経験した。

吉田らからの刺激も受け、後輩たちも「カナノウ」の巻き返しに意気込む。