第101回全国高校野球選手権(8月6日開幕、甲子園)の岩手大会が、11日に開幕する。最速163キロ右腕・佐々木朗希(3年)擁する大船渡など公立校の逆襲に注目だ。

大船渡は佐々木だけじゃない! 「5番左翼」木下大洋外野手(3年)は高校通算27本塁打を誇る右のスラッガーだ。「朗希は塁に出る確率が高いので、ホームまでかえすことが自分の役目。遠くに飛ばすことは自信があるので、ホームランを打って貢献し、朗希に負けずに目立ちたい」。170センチ、90キロの立派な体格で、中3時のKボール選抜チーム「オール気仙」からの親友を援護するつもりだ。

父清吾さんは84年春夏連続で甲子園に出場し、三塁手として春4強「大船渡旋風」の立役者だ。兄2人も野球部OB。「父に追いつくには甲子園で本塁打を打ったりしないと…。家に帰れば打撃指導もしてくれますし、感謝の気持ちを忘れずに恩返ししたいです」。家族や、支えてくれる地域の方の思いを背負い、35年ぶりの聖地を佐々木とともに導く。