13日の小田原城北工戦で8回参考ながら、無安打無得点試合を達成した三浦学苑の渡辺倫太朗投手(3年)が、この日はバットで勝利に貢献した。8回に左越えのソロアーチを架け、この夏の神奈川大会で、一気にスターダムにのし上がった。
渡辺のうっぷんは、ピークに達していた。それまでの4打席は勝負を挑んでもらえない。3四死球と右失策で臨んだ8回だった。相手投手が左腕に代わった、カウント0-1からファーストストライクをたたいた。打球は雨を切り裂き、左翼席に飛び込んだ。自身通算19本目。初戦では投手としてノーヒットノーランを達成。この日は3番三塁手で1発。投打「二刀流」の働きをみせた。「勝負してくれなかった。後半になったら自分が1発で仕留めたいと狙ってました」と渡辺は振り返った。
「急造」三塁手だった。エースとしてだけではなく、樫平剛監督(35)はその打力を「レベルが高い。最近、渡辺の調子が上がっている」と評価。これまで外野や一塁手兼務だったが、夏の大会からサードをやらせるべく、大会1週間前から突貫工事で練習した。「ゴロを体で止めることを注意しました。緊張はなかった」。ファンブル、一塁悪送球の2失策は、その反動だった?
次の試合は登板が濃厚。「前の試合は自信になった。あれくらいの投球がしたい」。次は「二刀流」のマウンドに、注目が集まる。

