北海道独自大会「真剣勝負の場を」校歌斉唱も実施へ

  • 北海道独自の大会開催を発表する道高野連の横山専務理事(右)と遠藤会長(撮影・永野高輔)

球児に夏の舞台が整えられる。北海道高野連が2日、中止になった今夏の南北北海道大会と各地区大会の代替大会として、独自で「令和2年夏季北海道高等学校野球大会」を行うと発表した。全10地区大会を経て、南北各大会で優勝校を決める。部活動の自粛が続く札幌以外の9地区は7月11日以降、札幌は7月18日以降、南北大会は8月上旬の開幕を目指す。原則、無観客試合となるが、3年生にとっても高校最後の試合が実現する。

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道高野連が独自に、戦いの場を設ける。元高校球児でもある横山泰之専務理事(46)は「現3年生は春も中止になっており公式戦を1試合もやっていない。何とか真剣勝負の場をつくってあげたい」と思いを口にした。メンバー登録は18人だが、毎試合変更可能とする。原則、週末と祝日開催で、7月26日までに各地区代表を選出する。南北大会会場は南は札幌円山、北は旭川スタルヒンを予定も、状況次第では他地区開催もある。単独大会のため例年の南北北海道大会の成績は引き継がない。

日本高野連が5月20日に夏の大会を中止したことを受け、道高野連は動いた。全10地区の指導者、選手らから意見を収集。同専務理事は「9割が、ぜひとも代替大会をというものだった」と話した。当初、南北大会は宿泊や長時間移動をともなうため、開催が危ぶまれていた。5月25日、政府が8月1日以降は宿泊や移動も全面再開するという方針を発表。状況次第ではあるが、8月上旬の開催であれば可能という判断になった。南北大会枠は各16校か、または8校に絞るか、来週末までに詳細を詰める。

勝利校の校歌斉唱は行う。同専務理事は「横ならびで前向きでならできる」。無観客も、控えの野球部員や、保護者の観戦は認める。試合運営に携わる当番校は極力、人数を減らし原則、試合をするチーム同士でまかない、人手が足りないケースが出てきた場合は随時、対応策を考える。

抽選会は地区大会前に、南北大会までのものを道高野連が代理抽選で行う。新型コロナウイルスの感染状況で1地区でも大会が行えなくなった場合、他地区は継続実施も、南北大会は行わない。地区は開幕1週間前、南北大会は全代表が決まる7月26日をめどに開催可否の最終判断をする。

自粛中の練習試合も、札幌以外が20日から、札幌地区は7月以降をめどに、随時解禁となる。消えかけていた北海道高校球児の道が、少しずつ見えてきた。【永野高輔】