全国制覇までの道は「盾と矛」対決になるとみる。重量打線を擁する優勝候補をエース自慢の有力校が食い止められるか。やぐらの右半分は激戦区だ。優勝候補の大阪桐蔭は昨秋チーム17本塁打&打率4割超。鳴門は好左腕の冨田遼弥投手(2年)が抑えられるか。

大会の目玉は高校通算50本塁打の花巻東・佐々木麟太郎内野手(1年)だ。チーム14本塁打と強打を誇り、市和歌山は149キロ右腕の米田天翼投手(2年)で対抗する。明秀学園日立も14本塁打と1発があり、大島のエース大野稼頭央投手(2年)が立ち向かう。打力が売りの両校が勝てば早くも2回戦で激突する。大阪桐蔭は前田悠伍(1年)ら投手力も優れ、バランスがいい。いずれも勝ち進めば、準々決勝は天下を占うカードになりそうだ。

やぐらの左では九州国際大付の猛打が際立つ。1年生スラッガーの佐倉侠史朗内野手ら、出場校最多のチーム18発だ。パワフルな真鍋慧内野手(1年)が主軸で中国大会優勝の広陵は、初戦が北信越大会Vの敦賀気比戦でヤマ場だ。大会屈指の左腕、森下瑠大投手(2年)が生命線の京都国際は堅守も光る。1年生の好打者がいる山梨学院と木更津総合の勝者が、さらに勝ち進めば、準々決勝で京都国際との対戦も予想される。

星稜と天理の名門対決や高知と東洋大姫路の甲子園優勝校対決を制したチームは勢いがつきそう。日大三島は百戦錬磨の永田裕治監督の采配も侮れない。国学院久我山はイチロー氏の指導を生かせるか。強打が売りのV候補が軸になり、有力校も頂点をうかがう。【酒井俊作】