今年3月で現役を引退したマリナーズのイチロー氏(45=会長付特別補佐兼インストラクター)の功績をたたえるセレモニーが14日(日本時間15日)、本拠地Tモバイルパークでのホワイトソックス戦前に行われた。

センター後方の大型ビジョンで過去のハイライト映像が流されたほか、元同僚で殿堂入りしているケン・グリフィーJr氏、エドガー・マルティネス氏、マリナーズ経営陣らが列席。背番号「51」のユニホーム姿のイチロー氏がグラウンドに姿を見せると、スタンドの観客はスタンディングオベーションで出迎えた。

スコット・サービス監督、オーナーのジョン・スタントン氏のあいさつの後、イチロー氏は約5分間にわたって英語でスピーチ。最初に「とても緊張しています」と切り出し、さらに「ディー(ゴードン)、雄星、今夜は泣くなよ」と笑いを誘った。

その後は、感謝の言葉が続いた。

「東京でリタイアした時、不完全な気持ちだった。それは偉大なシアトルのファンがそこにいなかったからです」

また、過去に在籍したニューヨーク、マイアミ、さらに米国中のファンにサポートに対しても、感謝の言葉を伝えた。

「野球は米国で本当に国民的な娯楽。偉大な競争相手が、自分をより高いレベルに引き上げてくれた」と現役生活を振り返った。「毎日、同じ情熱で自分のやるべきことをやる」など、若いマリナーズの選手へメッセージも込めた。

最後は「レッツ・プレー・ベースボール」の掛け声でスピーチを締めくくった。