打順のテコ入れで、ソフトバンクが同一カード3連敗を免れた。中軸の後に厚みをもたせるため、7番に中村晃を置いた。鍵を握ったリードオフマンの役割を果たしたのが、福田秀平外野手(26)だった。「(前回は)5タコだったので、いつもより緊張した。後ろにつなぐ意識を持った」。

 今季2度目の1番で武器のスピードを生かした。同点で迎えた3回無死二塁で、三塁線に絶妙のバントヒットを決めた。「ライン際を狙ったのが、いい結果につながった」。すかさず単独スチールを狙ってスタート。2番明石が右前に運び、結果的にランエンドヒットになって勝ち越し点を演出。再び一、三塁の形を作り、波状攻撃を展開した。4回には右翼線への適時二塁打で、試合の主導権を渡さない。3安打猛打賞は12年5月22日以来。この日と同じ広島戦だ。「久々ですね。ケガをして、いろんな思いがある。野球ができる幸せを感じて、毎日やっている」。お立ち台にも呼ばれ、感慨に浸った。

 3連戦は黒田、ジョンソンに封じられた。その流れを変えたのは、機動力だった。工藤公康監督(52)は「1、2番を替えてやってみたが、それぞれの選手が役割の中で働いてくれた」とたたえた。起用した選手が次々と結果を出す。選手層の厚さに、意識の高さ。大型連敗をしない強さがそこにある。【田口真一郎】