阪神和田豊監督(52)と不振にあえぐマット・マートン外野手(33)が1時間以上に及ぶ“大打撃論”を交わした。全体練習を再開した18日、甲子園での練習が終わると、グラウンドでマートンがオマリー打撃コーチ補佐と話し合っていた。ここに指揮官、関川打撃コーチも加わった。

 身ぶり手ぶりでM砲が熱弁を振るう。和田監督も言葉をかける。熱い打撃論は約90分間も続いた。実は前日17日、マートンは休日を返上して室内での打ち込みを敢行したという。その時に得た手ごたえなどを語ったようだ。

 和田監督 打撃に対して持っているレベル、ポテンシャルが高いから。ちょっと、そこをいろいろ考えすぎて深みにはまっているようなところがある。ボールゾーンも気になって。打ちにいってしまっているんでね。形自体も少し崩れているし。もう1回、シンプルに、基本に戻ってストライクゾーンを打つスイングにもう1回、戻すというね。簡単ではないよ。

 指揮官は激論の内容をこう説明した。マートンは引き揚げる際に「野球の話をしただけだよ。僕は野球が好きだから」と話しただけだったが、開幕からここまでの悩みを打ち明け、解決策を話し合った有意義な議論だったようだ。

 今季は特に審判のストライク判定に神経質になり、打撃を崩した部分もあるという。お互いに確認し合った解決策は「ストライクゾーンを打つ」-。マートンが実際の打席でシンプルに基本に戻れるか。球団はBCリーグ・石川から左打ちの外野手、ネルソン・ペレス(27)を獲得。さらに第7の助っ人も探している。打撃を修正できるかどうかがチームと自らの命運を握っている。【鈴木忠平】