日本ハム大谷翔平投手(21)が、両リーグ一番乗りとなる10勝目を挙げた。

 8回を投げきり散発3安打無失点。試合後、大谷は、決勝スクイズを決めた岡、突破口を開いた近藤とともにお立ち台に上がり、満面の笑みを浮かべた。

 「最速10勝? 1勝でも多く貢献したいと思っていた。いいゲームをしようと思ったし、これだけのファンに入ってもらって力になった」。両リーグ最速の2桁勝利をマークした右腕の粋なコメントにラベンダー色のユニホームで埋め尽くされたスタンドも沸いた。

 息詰まる投手戦だった。西武岸は7回まで無安打投球。「途中まで3回ぐらい心が折れそうになりましたけど声援に助けられました」。岸の投球に時折負けそうになったとジョークを交えた大谷だが、そんなことはない。8回を除く毎回の10奪三振で8回までスコアボードに「0」を並べた。

 8回裏に味方がスクイズで岸から1点をもぎとり、大谷は9回こそ抑えの増井にマウンドを託したものの、エースにふさわしい圧巻投球だった。

 試合前までチーム打率2割7分を誇る西武強力打線のクリーンアップに仕事をさせなかった。大阪桐蔭トリオの3番浅村、4番中村、5番森の3打者に7打数無安打4奪三振。伸びのあるストレートを内外角に投げ分け、力でねじ伏せた。