阪神藤浪晋太郎投手(21)が今季最短の3回2/3でKOを食らった。過去17打数3安打と抑えてきた山田に先制タイムリーを浴びるなど6失点。自身の甲子園最短降板となってしまった。試合中に右太もも裏をつりかけたが、投球への支障は否定。今後への影響もない模様で、ミラクル援護を受けた右腕の次回リベンジに期待だ。
藤浪の異変は明らかだった。1-4の4回1死二塁。中西投手コーチだけではない。権田トレーナーもマウンドに駆けつけた。続投の結論後も一塁ベンチは慌ただしく動いた。権田トレーナーが和田監督に耳打ちし、中西投手コーチはブルペンにつながる受話器を持つ。最後は2死二塁から連続適時打を浴びたところで白タオルが投げ込まれた。
藤浪 足の裏に嫌な感じがあった。違和感というほどではないけど、つりそうな感じがあった。でも、それと成績は関係ない。それは言い訳にしかならない。
3回の投球練習中、右太もも裏がつりかけたという。「自分はつりやすい体質じゃない。ゲーム中につった記憶はない」。初めての体験。ただ、不調との因果関係は強く否定した。今季最短の3回2/3で6安打3四球6失点。自身の投球をバッサリ切り捨てた。
藤浪 まったく思い通りにいかなくて、どうしようと思って自分のペースをつかめなかった。バランスとか全部です。力が入ったとか、そういうのも含めて、話にならない状態です。
立ち上がりから制球が乱れた。1番比屋根から2者連続四球。3番山田には真ん中に入った152キロで三遊間を破られ、無死一、二塁から先制適時打を許した。5番雄平に左前適時打を浴び、2死一、三塁からは7番デニングの内角を狙った153キロが中に入った。2点二塁打で左中間を割られ、14年9月13日広島戦以来の初回4失点。今季2戦2勝と好相性だったツバメ打線の餌食となった。
前回7月24日DeNA戦は自身最多152球で完封勝利をあげ、中6日の間隔だった。中西投手コーチは疲労残りについて「それはないな」。気温30度、湿度80%を超える熱帯夜でのマウンド。藤浪は「それは試合前から分かっていたこと」と影響を否定した。一切の言い訳を排除する姿勢にプライドがにじみ出た。
藤浪 今日は野手の方々に感謝したい。(右足の状態は)支障があるものではないので(次も)普通に投げるつもりでいます。
打線の猛反撃で黒星は消えた。状態に問題がなければ、次回は中7日で8日DeNA戦に向かう見込み。雪辱を期す。【佐井陽介】
▼藤浪が今季最短の3回2/3でKO。先発登板では14年5月20日、京セラドーム大阪でのオリックス戦における2イニングに次ぎ、プロ入り後2番目に早い降板となった。なお、甲子園での過去最短は、13年9月21日ヤクルト戦での4回降板。大阪桐蔭在学中に出場した、12年春夏の甲子園では先発した全8試合で9イニングを投げており、今回は甲子園での人生最短KOとなった。



