来日1番の感触だった。「打った瞬間、場外かと思った」。日本ハムのブランドン・レアード内野手(28)が2回、左翼スタンド後方の壁を直撃する30号特大弾を放った。「30本打ったのは野球人生で初めて。日本で達成できて本当にうれしい。気分は最高」。球団では13年アブレイユ以来の、30号到達者の誕生だった。
ベンチに戻り、中田の顔を見つけると声を掛けた。「ソーリー」。本塁打数が先行する主砲に「追いつくぞ」と言い続けてきた。前日15日楽天戦で並び、一夜にして抜き去った。冗談交じりに謝罪し、笑いながら頭をどつかれた。
「オハヨウ」「ツカレタ」「ネムタイ」。日本語も覚え、選手サロンでは日本そばも食べる。キャスター時代に米国で苦労する日本人選手たちを間近で見てきた栗山監督は「違う環境でやると疎外感もある。彼は明るい性格でそれを乗り切ってきた」。溶け込もうとする姿勢、周囲を笑わせるムードメーカー的な雰囲気を評価。「ホームラン打って!」(同監督)「ムリ、アシタ」(レアード)。とても指揮官と選手の会話とは思えないやりとりだが、「オレは友達じゃねぇんだよ」と苦笑いする同監督も、助っ人の頑張り、貢献度を理解しているから怒ることもない。
11月に挙式を控えるラナさんとは、毎日連絡を取っている。「『自分らしさを忘れないで』と言われている。すごく支えられている(次の目標は)40本…と言いたいところだけど、35本にしておきます。とりあえず」。レアードらしく、いたずらっ子のような目で笑った。【本間翼】
▼日本ハム・レアードが30号本塁打を放った。日本ハムの外国人で30本到達は13年アブレイユ以来2年ぶり。04年の北海道移転後はセギノール(04、05年)、アブレイユに続き3人目となった。



