球界最速投手よ、かかってこい!! DeNAアレックス・ラミレス監督(41)が早くも「大谷打ち」を掲げた。17日、新潟市内のイベントホールでトークショーを開催。6月14日の交流戦、日本ハム戦を主催試合として行う同地で“鬼門突破”のイメージを膨らませた。「日本ハムには日本球界を代表する好投手、大谷選手がいる。彼を相手にする場合は簡単ではないが、拮抗(きっこう)したゲームにしたい」。梅雨入り前の対戦を見据えニヤリと笑った。

 6・14には大谷との因縁がある。昨季は敵地の札幌ドームで対戦。交流戦の最終戦で先発大谷に屈し、チームは10連敗に沈んだ。新指揮官は「昨季は交流戦がターニングポイントになった。今季はうまく乗り切りたい」と同じ失敗は繰り返さないつもりだ。首位で迎えた交流戦で3勝14敗1分けの史上ワースト勝率で、後半戦大失速の引き金になった。パ球団との戦いがチームの上積みに必要不可欠だと認識している。

 シーズンを戦い抜くために、ベンチ入りメンバーの編成改革にも着手する。先発ローテについては「6人を考えている。現段階では9~10人の投手が候補」と先発陣の構想を披露。最大の弱点になっている捕手は「毎日、マスクをかぶる捕手が必要。そうなれば、2人の捕手をベンチに置くことになる」と、捕手2人制を導入し、その分リリーフ陣に厚みを持たせるプランを明かした。

 約400人のファンの前で「勝つと信じてほしい」と優勝を誓った。現役時代は巨人の一員としてハードオフ新潟で球団通算9000号のメモリアル弾を放った。DeNAとしては12年、14年に巨人にサヨナラ勝ちし、昨季は巨人高木勇にプロ初黒星をつけた。「すごくいい印象を持っている」と言う新潟で今季もドラマの予感が漂う。【為田聡史】