ヤクルト雄平外野手(31)が好調だ。沖縄・浦添で行われているキャンプで、11日に行われたフリー打撃では場外を含む柵越えを連発した。02年、東北高からドラフト1位でヤクルトに入団するも、09年に野手転向。14年に23本塁打と大ブレーク。昨年はセ・リーグ優勝を決める一打を放つなど貢献したが、本塁打は8に激減した。今季は新フォームで復活を目指し、2度目の進化を目指している。
雄平の打球が、飛行機雲のように伸び続ける軌道を描いた。「シュルルル」とけたたましいスピン音を響かせ、低い弾道が上昇していく。沖縄・浦添球場のネットを越える場外弾。120スイングの特打で、30本もスタンドに放り込んだ。
雄平 今年は再出発だと思っています。去年のスローガンが「つばめ改革」で今年は「燕進化」。僕も「雄平改革」から、「進化」まで持って行ければ。
野手転向に次ぐ、分岐点に位置づける。目玉は打撃フォームの進化だ。昨年、本塁打数が減少したのは余計な力みから腕だけで打っていたと分析。自主トレ期間中にマリナーズ青木から助言を受け、体全体を使った軸回転の打法に取り組んでいる。下半身から上半身へと動きを連動させ、コマのように遠心力で打つ。
雄平 がむしゃらに打ってもボールは飛ばない。無駄な動きを減らして、いかに芯に当てるか。いかに脱力できるかが大事です。
誰よりも長く、バットを振る。特打後も、室内練習場で打撃練習し、球場を去るのは、ほぼ最後。キャンプ中、真中監督を囲んだ食事会が開催された。しかし、雄平は練習から直行。焼き肉店にバットを持ち込み、「バットを担いでくるのはやり過ぎ」(真中監督)と苦笑いされるほど、真っすぐに野球に向き合う。
今年の交流戦では楽天戦で福島・郡山、宮城・仙台の3連戦がある。「仙台で戦う時は高校の仲間も来るし、特別な気持ちで戦っている。良い姿を見せたい」と意気込む。再び東北に衝撃を与えるため、日々、打撃と向き合う。【島根純】



