覚せい剤取締法違反(所持、使用、譲り受け)の罪で起訴された元プロ野球選手清原和博被告(48)の初公判が今日17日、東京地裁で開かれる。

 薬物事件の弁護経験の豊富な小森栄弁護士によると、初公判は1時間程度で終わる見通しだ。起訴状の朗読後、本人の罪状認否があり、清原被告は起訴事実を認めるとみられる。その後、冒頭陳述、証拠調べと進む。

 証拠調べでは「実際に押収した覚醒剤を検察官が清原被告に見せ『あなたのものですね』といったやりとりがある」という。その後、弁護側の情状証人として佐々木主浩氏が出廷。「これも10分前後。被告の親族の上申書などの朗読もあるかもしれないが、他に証人がいなければ、清原被告に対して被告人質問が行われ、論告求刑までいく」という。

 判決は結審から1週間後以降のケースが多いといい、早ければ24日ごろとみられる。覚醒剤の使用、所持の初犯は執行猶予つきの懲役1年6月の有罪判決が相場だが、清原被告は所持、使用、譲り受けの3つの罪で起訴されており、小森弁護士は「懲役2年、執行猶予3~4年が一般的ではないか」とみている。