金本阪神2年目で若虎の挑戦が止まらない。17年初の対外試合となった13日のDeNAとの練習試合(宜野座)は1-4で敗れたが、金本チルドレンも負けてはいない活躍だ。遊撃レギュラーの座に挑む北條史也内野手(22)は猛打賞と大暴れ。1軍生き残りをアピールしている中谷将大外野手(24)は、マルチ安打と存在感をみせつけた。
最高気温21度。真夏のような日差しが照りつけた宜野座の地を、若虎たちがさらに熱くさせた。北條、中谷の高卒生え抜きコンビが、試合に敗れたことを忘れさせるほど躍動した。
まずは高卒5年目の北條。「1番遊撃」で先発すると長打2本を含む3安打の大暴れ。3回、16年4打数無安打だった苦手左腕DeNA今永から左中間を破る二塁打だ。「タイミングが合ってなかったけど、追い込まれてから修正できた」。5回には平良から中前打。8回は平田から左翼線二塁打と猛打ショー。異なる投手から打った3本で、昨季からの成長ぶりと対応力の高さをみせた。
「6番一塁」の高卒7年目中谷も負けてはいない。2回に今永から左中間へ二塁打。4回にも中前打。いずれも初球の直球を仕留めてマルチ安打。「しっかり打ち返そうという気持ちで打席に入ってしっかり出来た。自信になる」。レギュラー取りへ猛アピールだ。
昨年中谷は64試合に出場。北條は122試合出場し、遊撃レギュラーを鳥谷から奪うまでに成長した「金本チルドレン」。そんな2人の活躍に金本監督もニッコリだ。中谷について「速い球に負けていなかった。もともと弱いんだけど。スイングスピードが出てきた。大きな成長」と話せば、北條には「そんなに苦手なコースがないバッター。将来、クリーンアップを打ってほしい」とまで言った。
中谷にとってみれば、1戦1戦が開幕1軍生き残りへの勝負。金本監督は、あらためて中谷の一塁起用の可能性を聞かれ「一塁もあるし、外野もある」。実際にキャンベルがこの日のシートノックで二塁に入るなど、三塁や一塁以外の選択肢も探っている。8日の紅白戦では1発を放ったが、今後も結果を残し続ければ「一塁中谷構想」は夢ではない。北條も鳥谷とのポジション争いで“先制パンチ”を決めた意味は大きい。
北條 しっかり自分の実力や技術を磨いて。継続して今の形を意識してやっていきたい。
中谷 まず打撃をしっかりやって。どのポジションでも出られるところを探して。1年間1軍でしっかり戦力になって働けるように頑張りたい。
金本監督の思いを一身に受ける2人。12年ぶりのリーグ優勝へ「挑む」今季のカギを握る選手であることは間違いない。【梶本長之】



