巨人高橋監督が21日、三重県伊勢市にある故沢村栄治氏の墓を訪れ参拝した。同市出身の沢村氏は、プロ野球草創期に巨人で活躍した伝説の大投手で1944年に戦死した。今日22日に生誕100年を記念した日本ハム戦を行う。チーム本隊より早く伊勢入りした高橋監督は、久保球団社長、長野選手会長らと墓前で手を合わせた。「巨人に伝説、伝統を作り上げた先輩の1人。感謝の気持ちと、これから我々が伝統を受け継ぎ、新しい歴史をつくっていかないといけないなという思いです」と決意を新たにした。

 今日の試合には、巨人は沢村氏の永久欠番でもある背番号「14」のユニホームを着用する。同氏の長女の酒井美緒氏が始球式を行う予定。高橋監督は「みんなで同じ背番号をつけて戦うことはなかなかないこと。いろんな重みを感じながら試合をしたい」と表情を引き締めた。