駒大が延長10回サヨナラで制し勝ち点を挙げた。9回、1点を追う駒大は、2死二塁から青木健太(4年=駒大苫小牧)の右越えの適時打で同点とし、10回裏には、2本の安打と死球で満塁から、平野英丸(2年=静岡)がサヨナラ犠飛を放ち延長戦を制した。

 大倉孝一監督(55)は、「試合中は、後半必ずドラマが生まれるから、と言い続けた。選手たちは士気が落ちることなく戦ってくれた。今日は意味のある1勝になったと思う」と振り返った。

 今シーズンのテーマは「やりきること」。1つ1つのプレーを徹底して全力でやりきることで、粘り強さが生まれ、チャンスをものにできる勝負強さが生まれた。延長10回、サヨナラ犠飛を放った平野は、「力まずに集中して振った結果です」と笑顔を見せた。

 一方、敗れた専大は、6回無死三塁からプロ志望の高橋礼投手(4年=専大松戸)がリリーフしたが、雨で足元がぬかるんだ中で制球が乱れた。

「調子は悪くなかったけど、雨で、上半身が強くなってストレートが走らなかった。集中力も欠けていた。環境に影響されやすいのが自分の弱いところ。もっと強い精神力をつけなければ、と思う」と反省の言葉を口にした。