ソフトバンク5位の秀岳館・田浦文丸投手(3年)が、地元球団からの指名を喜んだ。野球部グラウンドの監督室で、鍛治舎巧前監督(67)や父耕治さん(44)、母真帆さん(43)、妹理子さん(14)とドラフト会議をテレビで視聴。その後、野球部ナインから胴上げされ「とってもうれしい。両親に感謝したいです」と言葉を弾ませた。

 福岡・大野城市出身で、秀岳館では2年春から4季連続甲子園に出場。3季連続4強の成績を収め、最速148キロの速球と「プロでも通用する」とスカウトも評するチェンジアップが武器だ。ジャパンでも世界の打者相手に三振の山を築いた。「まずはしっかり体をつくって1軍に上がれるように努力します。自分も夢を与えられる選手になりたい」。鍛治舎前監督も「九鬼もいますし、2年連続でソフトバンクさんにとってもらえて本当にうれしい。田浦はライバルがいるほど伸びますから、今のソフトバンクはライバルだらけとなりますので、アイツにとっては最高の球団に指名されたと思います」と期待を寄せた。貴重な左腕として、田浦が投手王国の一角に食い込む。