あとちょっとで、史上62人目のプロ初打席初本塁打だった。日本ハム清宮幸太郎内野手(18)だ。
楽天岸孝之投手(33)から放った二塁打は、広い札幌ドームの中堅フェンス上部を直撃した。これが東京ドームだったら、間違いなくオーバーフェンスだっただろう。
しかし、この「あとちょっと」が、清宮の野球人生を決めたかもしれない。プロ初打席初本塁打を放った選手は、昨年10月のDeNA細川成也まで過去61人いる。野球殿堂入りした元中日の高木守道、いきなり満塁弾を放った元巨人の駒田徳広らが有名だが、デビューが派手だった割には大成しなかった選手が多い。
通算100本塁打以上残しているのは高木、駒田のほかに、ハドリ(南海)ミッチェル、稲葉(日本ハム)オーティズ(ソフトバンク)ブランコ(中日)メヒア(西武)といるが、外国人を除くとわずか3人しかいない。
もちろん、数字上のことだけで、DeNA細川をはじめ、これから活躍する選手も出てくるだろう。ただ、球界には意外に迷信に近いジンクスが残っており、「初打席初本塁打を打った打者は大成しない」もそのひとつ。日米通算507本塁打を残した松井秀喜のプロ初安打は、清宮と同じ、センターオーバーのフェンス直撃二塁打だった。



