ドラフト1位候補の東洋大・梅津晃大投手(4年=仙台育英)が、国学院大に4回無失点の好リリーフでリーグ戦初勝利を挙げた。日本ハム栗山監督ら7球団が視察する中、5点リードの5回から登板し、4回をパーフェクトに抑えた。駒大は辻本宙夢(ひろむ)投手(4年=静岡)が、亜大に9回1失点の完投でリーグトップタイの4勝目。優勝争いは東洋大、駒大、立正大に絞られた。

東洋大の梅津が、持ち味のパワーピッチングで復活した。今秋は変化球でかわす投球も増えたが、杉本泰彦監督(59)の助言で原点回帰。この日最速の151キロの直球で押し、4回をパーフェクトに抑えた。かん口令が敷かれる中、先発には左腕の中田浩貴投手(4年=大宮東)を抜てき。5回から梅津を起用する指揮官のプランもはまった。中川から勝利球を渡された梅津は「泣きそうになった。もう、(勝利は)届かないのかなと思ったこともあって…。他の投手、野手に感謝の気持ちでいっぱいです」と満面の笑みで話した。