開幕1軍へ、フルスロットルや! 阪神ドラフト3位指名のホンダ・木浪聖也内野手(24)、同4位のホンダ・斎藤友貴哉投手(23)が埼玉・狭山市内の同社工場で指名あいさつを受けた。ともに即戦力と期待され、矢野監督はドラフト1位の大阪ガス・近本と来春1軍キャンプ参加を内定させている。春からエンジン全開でアピールする。

木浪はかつてのチームメートとの対決を熱望した。「早く同じ舞台でやってみたい気持ちがあります」と心を高ぶらせる相手は、17年セ・リーグ新人王の中日京田だった。青森山田では同学年で、京田が遊撃、木浪は三塁を守っていた。ドラフト後には京田からLINE(ライン)で「おめでとう」と連絡を受け、「ありがとう。お互い頑張ろう」と返信していた。

直接対決をいち早く実現させるため、開幕1軍入りに意欲を見せる。「それ(開幕1軍)が一番頭にあります」と落ち着いた口調にも強い決意がにじんだ。

入団後は鳥谷、北條、植田らとの定位置争いが待ち受ける。「元気は最初からアピールしていきたい。周りの選手はみんなうまいですが、負けないようにアピールしたい」と競争に挑む。担当の畑山チーフスカウトは「内野手は守れて走れる選手が多いが、木浪は守れて打てるというところで、若い選手たちと十分勝負していける」と期待を寄せる。

「1軍で試合に出続けることが目標。まずは守備をアピールして、その上でバッティングもついてきたら。チームに必要とされる選手になりたい」と甘いマスクを引き締めた木浪。地道に信頼を勝ち取っていく。【吉見元太】

◆木浪聖也(きなみ・せいや)1994年(平6)6月15日、青森市生まれ。篠田小1年から安田ヤンヤンで軟式野球を始め、青森山田中で硬式野球部に所属。青森山田高では中日京田と同学年。亜大では1年春からリーグ戦に出場し、1年秋と3年秋に明治神宮大会優勝。ホンダでは1年目から二塁、三塁を守り、2年目から遊撃手に定着した。178センチ、80キロ。右投げ左打ち。