広島は16日、大瀬良大地投手(27)が広島を中心に活動するタレント浅田真由(28)と結婚することを発表した。約2年間の交際を実らせてのゴールイン。2人を急接近させたのは、大瀬良の意外なひと言だった。

大瀬良と結婚する浅田真由さんには、今も忘れられない言葉がある。

まだ出会った直後の17年3月。右腕は宮崎・日南キャンプで右脇腹を痛め、以降もなかなか状態を上げられずにいた。立場を確立できていない状況で戦線離脱。どれだけ落ち込んでいるのかと心配が募っていた時、携帯電話が鳴り、いきなり謝られたという。

「ケガをしてしまっていて、ごめんね…」-。

誰だって気持ちがささくれ立ち、イライラしてしまう状況。それでも自分の感情よりも先に相手の心情を気にかける姿勢に驚き、ただただ感激した。

「そんな言葉をかけられたら、誰でも『ほっとけない』ってなりますよね(笑い)。その時、いろいろ考えて大事にしてくれているんだな、と実感しました」

大瀬良に2年前の言葉を問うと、「そんなこと言ったかな…。覚えていないですね」と照れ笑い。意図せず自然に人を気遣える。そんな性格に、真由さんはひかれたのだと思う。【14年広島担当=佐井陽介】