キャリアハイを目指す。ロッテ伊志嶺翔太外野手(30)が16日、中村奨、成田とともに沖縄・恩納村で自主トレを公開した。今季の目標に掲げるのは、ルーキーイヤーの32盗塁を超える40盗塁。「自分は足の選手でもあるので、足を生かせられるように。下半身の筋力アップもそうですけど、20代前半の若い時のようなキック力を戻せるように。同じくらい走れるようにトレーニングを積んでいます」。この日も30キロの重りを引いて芝の上を走るなど、徹底的に下半身をいじめ抜いた。

1月3日、母校の東海大が箱根駅伝で初優勝した。「残念なことに(実家のある)宮古島は(箱根駅伝を中継する)日テレが映らないんですよ(笑い)。でもラジオで聞いていました」。親戚約50人が集まる伊志嶺家正月恒例の体育大会中に、ラジオで優勝を知り歓喜した。在学時に長距離選手と目立った交流はなかったが、「短距離の選手やコーチからは走り方とかスピードアップの指導を受けた」と話し、母校の活躍に刺激を受けた。

チームは15日に前日本ハムのレアードの獲得を発表した。16年に本塁打王に輝いた大砲が外野に挑戦する可能性もあり、レギュラー争いはますます激しくなる。昨季は18試合の出場に終わった。「まずは試合に出ないと始まらないので。レギュラー争いを勝ち抜いて、盗塁を30、40という数字を目標にしていきたい。まずはスタートダッシュで競争に勝ち抜かないといけない。そこから数字の目標。キャリアハイを目指したい」。1年目の11年に126試合に出場したドラフト1位は、自慢の足で輝きを取り戻す。【久永壮真】