1勝1敗1分けで迎えた4回戦は、東洋大が村上頌樹投手(3年=智弁学園)の1安打無四球完封で勝利した。東洋大は2週続けて勝ち点を挙げた。

プランを超える好投だ。村上は前日の3回戦(延長11回、2-2の引き分け)でも先発し、6回5安打2失点、104球を投げた。連投での先発を告げられたのは、この日の朝だが、言われる前から先発のつもりだったという。杉本泰彦監督(59)は「僕は渡辺(友哉、1年)と思ったんですが、(主将で捕手の)佐藤が『村上で行きましょう』と」と舞台裏を明かした。

ミーティングでは「5回まで」と伝えたが、初回、2回と3者凡退。3回2死から右前打を打たれるも、4回、5回も3者凡退。外いっぱいの直球で見逃しを奪い、変化球を振らせた。杉本監督は「怖くて、僕が代えられなかった」と、6回以降も続投させた。

打線は4回に敵失で1点先制。9回には、小峰聡志外野手(4年=帝京)が貴重な2号ソロを放った。結局、村上は3回の1安打のみ。完封は16日の国学院大1回戦以来3度目だが、無四球完封は初めてだ。「昨日は初回に点を取られた。同じにならないよう、初回は大事にいきました。8回ぐらいできつくなって『もう1点、下さい』とお願いしたら、取ってくれました。ここを落とすと優勝から遠ざかる。取れて良かったです」と笑顔で話した。