V打の菊池涼介、大野雄大に1人で31球投げさせる

<広島3-2中日>◇21日◇三次

広島菊池涼介内野手(29)が会心の2点打で今季2度目の8連勝を引き寄せ、チームを今季初の単独首位に浮上させた。0-0の5回裏2死満塁。

フルカウントから3球粘り、9球目を左前へ。2者の生還を見届け、一塁ベース上で右拳を突き上げた。これが決勝打となったが「(野村)祐輔が(試合を)つくってくれた。僕はどうでもいい」。先発野村を立てるところが心憎かった。

中日先発大野雄に、1人で31球を投げさせた。1回は3球で仕留められたが、3回は10球。決勝打の5回は9球。捕邪飛に倒れた7回も9球。心身のスタミナを着実に奪い「集中はできているということですかね」と振り返る。緒方監督も「キクがいいねえ。厳しい球はカットで逃げて。キクのところからクリーンアップに入れば、得点する確率が増える」。借金8で最下位に沈んだチームを貯金7まで引き上げ、首位と最大7あったゲーム差をひっくり返した殊勲者を手放しでたたえた。

万能2番打者だ。得点圏打率はリーグトップの4割5分5厘。犠打8も中日京田と並んで最多。キャンプで1度重心を下げた打撃フォームに取り組んだが、思うようにボールに力が伝わらずに方針変更。高い重心から鋭い軸回転でボールを捉える独特の打法に磨きをかけた。打ってよし、送ってよし。守っては8個の二塁ゴロを華麗にさばくなど、攻守でチームを支える。

他球団から追われる立場に変わっても菊池涼は変わらない。「またがんばります」。軽やかに迎えのバスに乗り込んだ。【村野森】

その他の写真

  • 広島対中日 8連勝で首位に立ち、笑顔でタッチを交わす菊池(右から3人目)ら広島の選手たち(撮影・清水貴仁)
  • 広島対中日 5回裏広島2死満塁、先制2点適時打を放ち、塁上でポーズを決める菊池涼(撮影・清水貴仁)