ソフトバンクが楽天に0-1で敗れ、工藤政権ワーストタイ、16年以来3年ぶりの6連敗を喫した。8回1死から遊ゴロがイレギュラーし、高田が失策。浅村の決勝犠飛につながった。

今季6度目の0封負け。後半戦5試合で4得点と、打線は湿りきっている。前日19日は怒気を隠さなかった工藤監督だが、この日は「チャンスは作れている。あと1本というところまできている」と、10残塁も相手より多い5安打で攻めたことを前向きにとらえた。

悪いときには悪いことが重なる。先発和田が5回1死、堀内への3球目を投げた後、マウンドに崩れ落ちた。「滑ったので踏ん張ったら嫌な感じだった」と右足太ももに違和感を感じ、途中降板。小雨、霧雨が降り続く悪条件の中「スパイクに土がべっとりとついていた。取っていなかった自分のミス」と、和田は悔やんだ。今後、病院で診察を受ける。「自分の感じとしては悪くないんじゃないか」と軽症のようだが、故障者続出の中、先発の柱である38歳のベテラン左腕まで離脱するとなると、チームへのダメージは大きい。

一時は2位に7ゲーム差をつけ、独走態勢に入りつつあったが、1日以来の2差に日本ハムが迫ってきた。和田の緊急降板にも高橋純、椎野が力投を見せた。工藤監督は「投手はよく粘ってくれている。打線が奮起することを期待したい。しっかり明日切り替えてやることが大事」と連敗脱出は近いと信じ、バスへと乗り込んだ。【石橋隆雄】

▽ソフトバンク高橋純(5回途中から緊急登板も2回2/3を無失点)「早めに準備はしていた。工藤監督からも本当に落ち着いていけ、時間使っていいからという言葉をかけられ、落ち着けた」

▽ソフトバンク江川(9回代打で今季初打席も空振り三振)「(打席には)落ち着いて行けたけど、次はもう少し違う姿を見せたい」