西武秋山21本目先頭弾「名前残る」記憶と記録意識

<オリックス4-5西武>◇4日◇京セラドーム大阪

西武秋山翔吾外野手(31)が、記憶のための記録を伸ばした。初回に史上10位タイとなる21本目の先頭打者本塁打で先制点をたたき出すと、同点の7回には快足を披露し勝ち越しの適時三塁打を放った。9回の守備では好捕球。

山賊打線のリードオフマンが走攻守に活躍し、チームは連敗を3でストップ。首位ソフトバンクとのゲーム差を5に縮めた。

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好感触の余韻は確かに残っていた。秋山は初回、2球目を右翼スタンドに先頭打者本塁打を放った。3連敗のチームが息を吹き返す1発。前日、苦しめられたオリックス山本から9回に完封阻止のきっかけの二塁打を打っていた。その打席、初球フォークを見送った。「あれを見逃せたということは見えているということ。少し打てるような感じになってきた」。手応えは一夜明けても残っていた。

山賊打線が誇るリードオフマンの真骨頂は、1点を追う7回無死一塁の場面だった。カウント3-2から外角への直球に振り負けないスイングで左中間を割る。「フルカウントだったから三振だけはしないようにした結果」。三塁を陥れ、これがV打。1点リードの9回の守備では吉田正の詰まった打球に猛ダッシュ。滑り込み、好捕を見せた。

走攻守3拍子そろった秋山が、また記録に名を連ねた。21本の先頭打者弾は野村謙二郎に並び史上10位に浮上。15年のプロ野球最多安打記録を筆頭に、歴代3位の695試合連続フルイニング出場も続ける。「記録を残すことで、振り返ったときに名前が残る。いつか野球をやめて、塗り替えられたとしても、必然的に記憶によみがえる。そういう意味でどんな記録でも大事にしたいんです」。記憶のための記録をモチベーションにしている。

けが人続出の苦境。それでも首位ソフトバンクとの差を5ゲームに縮めた。「若い選手にはチャンス。1個勝つのが大変だけど、それをクリアしたときシーズン終盤で、チーム力が上がった状態で戦える」。そのために、屋台骨を支える大黒柱であり続ける。【栗田成芳】

その他の写真

  • オリックス対西武 7回表西武無死一塁、秋山は適時三塁打を放ち三塁に滑り込む(撮影・渦原淳)
  • オリックス対西武 ナインと喜び分かち合う秋山(中央)(撮影・渦原淳)