現役を引退し、来季から広島の駐米スカウトに就任するブラッド・エルドレッド内野手(39)が15日、マツダスタジアムを訪れ、ヤクルト戦の試合前にファンに打撃練習を披露した。
30スイングで1本を柵越えさせた後、会見した。試合後にはセレモニーが予定されている。会見内容は以下の通り。
-久しぶりにマツダで打撃練習
エルドレッド 非常に楽しかった。久しぶりにバット振ったけど、楽しんで振れた。
-バットが2本折れた
エルドレッド 自分の一番好きな山下打撃投手が相手。毎回毎回バットを折られていたけど、きょうもきっちり折られた…というのはジョークです。あれはもともと折れていました。
-練習は
エルドレッド しばらく打ってなかった。バットも握ってなかった。2、3カ月は一切バットに触っていなかった。
-チームメートがケージの周りで見ていた
エルドレッド 見ていてくれて楽しんでくれた。自分も楽しくスイングできた。みんながハッピーになってくれればいい。みんなで楽しくやるのがこのチームの特徴。うれしかった。
-柵越え出た
エルドレッド 1本は必ず打ってやろうと思っていた。打たない限りはケージから出るつもりなかった。出てよかった。
-12年途中から広島で7年間プレー
エルドレッド 7年間日本にいて、広島でプレーできたのはすばらしいこと。7年でチームが変わるプロセスも経験した。あまり強くないチームが強くなる過程を見てきた。誇りに思っている。
-最も印象深いこと
エルドレッド 1つ選ぶのは難しい。初めて日本に降り立ったとき、初めてCSに出たとき、初めて優勝できたとき…。本当にたくさんのいい思い出がある。
-本塁打133本。思い出の1本は
エルドレッド 引退式に参加する前も、たくさんのファンから聞かれた。よく考えて思い浮かんだのは、ナゴヤドームで初めてCSを決めたときに打ったホームラン。ファンの反応、チームの反応…。記憶に残るホームラン
-カープ在籍最長の外国人選手
エルドレッド 7年間やるとは想像していなかった。自分なりにインパクトを与えられて、同じチームでやったのは誇りに思う。7年もできると思っていなかった。
-駐米スカウトになる
エルドレッド いつオファーが来たかははっきり覚えていないが、選手としてのオファーがなくて今後を考えていたときに、打診を受けた。感謝の気持ち。今後もいっしょに仕事ができる機会を与えてくれたことを感謝している。
-どんな選手を取りたいか
エルドレッド スカウトとして初めて仕事をするわけで、いろいろ勉強していくことがある。2人の駐米スカウトに学ばないと。2人のように、いい選手を連れてこられる勉強するけど、選手としての才能を持った選手を連れてくるだけでなく、日本で長くやりたいという気持ちをもった選手を連れてきたい。
-ファンが応援歌を歌ってエール
エルドレッド ファンの方は長い間、自分を含め私の家族を大切にしてくれた。言葉では表せないくらい感謝したい。今回も家族と街を歩いていると、私だけでなく家族にもやさしい声援を送ってくれた。
-チームは首位にゲーム差をつけられている
エルドレッド 現役時代にやってきたことですが、最後まであきらめずに一生懸命プレーしてほしい。あきらめた選手は1人もいない。全力を尽くせば、何かが起こるかもしれない位置にいる。必死に戦ってシーズンを終えてほしい。