東北公益文科大は1勝差で追っていた東日本国際大に3-0で完封勝ちし、10季ぶり2度目のリーグ優勝に逆王手をかけた。

プロ志望届を提出している最速149キロ左腕・石森大誠(4年=遊学館)と最速153キロ右腕・赤上優人(3年=角館)が完封リレー。7勝2敗で並び、22日の最終戦勝負に持ち込んだ。

石森が4回を散発3安打、赤上も残り5回を散発2安打に抑え、昨秋の大学東北王者をシャットアウトした。主将も務める石森は「ずっと負けてきた相手に勝ちたい気持ちだった」と4年生の意地。大学入学後、本格的に投手転向の赤上は「気負わず自分の投球ができた」と胸を張った。

横田謙人監督(49)はラグビーワールドカップ(W杯)からヒントを得た「ワンチーム・ワンハート」を掲げ選手たちを鼓舞。「完封リレーがすべて。守り抜いて9回には追加点も取り、相手エースをマウンドから降ろした」と評価した。5年ぶりの優勝まであと1勝。石森と赤上は「もちろん投げるつもりです」と連投を誓った。【佐々木雄高】