ソフトバンクに新たな「海(かい)キャノン」が加わる。2位指名された海野(うみの)隆司捕手(4年=関西)は二塁送球最速1秒78を誇る強肩。自らの肩に愛称をつけるならと問われ「海キャノンでお願いします! カイは海でカイで」と笑顔で答えた。憧れはソフトバンク甲斐。リスペクトを込めて命名した。

本家に負けない力を秘める。昨年、今年と大学日本代表に選出、今年の日米大学野球選手権では明大・森下を筆頭に、好投手ぞろいの投手陣を堂々とリード。優勝に導いた。イニング間の送球練習でも1秒72をたたき出したこともある。打撃も3年春のリーグ戦で首位打者を獲得するなど、底力は十分。甲斐同様に173センチ83キロと決して大柄ではないが「小さいからできることがある。送球とかコンパクトにできる。守備では絶対に負けないと自信を持ってやっていきたい」と力を込める。

目標は開幕1軍。「憧れの甲斐選手がいるチームなので、追いつけ、追い越せの精神で、覚悟を持ってやっていきたい。(甲斐に)キャッチャーでどうやって飯を食っていけるかを聞きたい」と甲斐キャノンに学び、越えていく。【島根純】