甲子園を沸かせたスーパースターが、高校野球の球数制限導入を歓迎した。日本ハム斎藤佑樹投手(31)が7日、高校野球の球数制限について語った。来年春のセンバツから1人の投手の投球数を1週間で500球以内とされる。千葉・鎌ケ谷での自主練習後、報道陣から飛び出した質問に一瞬考える表情を見せたが、すぐに「時代とともに変わっていくべきことは変わっていかないといけないと思いますし、とてもいい流れにはなってきているんじゃないかなと思う」と、思いの丈を打ち明けた。

06年夏の甲子園、決勝で早実のエースとして、駒大苫小牧の田中(現ヤンキース)と投げ合った。全7試合をほぼ1人、史上最多となる948球を投じた。昨夏には吉田輝が881球を投げて話題となった。これまで何度も議論されてきたテーマだが、今月末に開かれる高野連理事会での正式決定を前に「高野連の方が判断したのだったらそれがすべてだと思う。ルールさえ決まってしまえば、あとはそれに対して準備することはできると思うので」と率直な思いを口にした。

この日はランニング、キャッチボールに汗を流した。週2回程度ブルペンで投球練習を行うなど、プロ10年目を迎える来季へ向け準備を進める。時代は平成から令和へと変わり「いろんな方の知恵を絞って、野球界を盛り上げていくというのは大事だと思う」。野球界の新時代を一緒になって盛り上げていく。【山崎純一】