日本ハム栗山英樹監督(58)が、今オフから来年2月の春季キャンプ初実戦まで、投手陣に対して“全員先発調整”を検討していることを明かした。米大リーグ、レンジャーズの調整法を参考にしたもので、新たな才能の発掘や、今季導入した起用法「ショートスターター」をさらに発展させる目的で、投手陣の調整法を模索している。

きっかけは、業務提携を結んでいるレンジャーズのニュースに触れたことだった。「オフは全員先発投手の調整をして、中6日で1回投げるような準備をさせて、キャンプに集合させる。これも1つの手。長いイニングを投げる想定をしていれば、中継ぎにも行きやすい」。投手コーチ3人体制となる来季、特に若手で、先発に向いている投手を見つけたい狙いもある。

今季はマルティネス、上沢の故障もあって、駒不足に陥った先発陣だったが、なんとか「ショートスターター」で、やりくりした。「今年は先発投手を第2先発に入れようとしたけれど、逆もあるなと。中継ぎ投手が、先発みたいに3イニング行くという方法もある。それも含めて、もう1度、考えます」。柔軟な投手起用ができるよう、頭をフル回転させている。【中島宙恵】