中日根尾昂内野手(19)が、2月1日の全開キャンプインを誓った。プロ入り初のオフ。新年2日から中旬まで、米国ロサンゼルスで大阪桐蔭の13学年先輩、平田良介外野手(31)と合同自主トレを行う。「体を作ってきます。平田さんは3月でいいと思いますが、僕は2月(1日に)に合わせます」。今年はリハビリ中心だった春季キャンプに、万全ボディーで参加する意気込みだ。

1年目はつまずいた。大阪桐蔭で甲子園を春夏連覇したヒーローに、ドラフトは4球団が1位指名。競合抽選を経て、少年時代に「ドラゴンズジュニア」に所属していた縁に導かれるように中日に入団した。だが、1月に右ふくらはぎを痛めてリタイアし、キャンプは2軍スタート。その後も長い2軍生活を送り、1軍公式戦出場は最終盤の2試合2打席2三振に終わった。

プロ入り初の合同自主トレは平田が誘った。平田自身も1年目オフは先輩荒木(現内野守備走塁コーチ)に誘われ、合同自主トレを初体験。竜の伝統を守る意味も含め、1年目でもがく後輩の費用を全額負担する。平田も今季は故障に泣かされ、規定打席に到達できなかった。ともに1年間故障しない体を作るため、「体の柔軟性を上げる」(平田)ことが目的。根尾も「すごくためになると思います」と目を輝かせる。

今オフは来季へのパワーアップを期し、体重増に取り組んでいる。12月は台湾でアジアウインターリーグに参加し、帰国時の体重は82キロ。シーズン後に増やした2キロを維持している。「体重も増やしてきます」。大阪桐蔭タッグで強力ボディーを作り、2年目の飛躍を期す。【伊東大介】