「大山さん」の上を目指します!! オリックス育成ドラフト6位の白鴎大・大下誠一郎外野手(22)が7日、大阪・舞洲の球団寮「青濤館」に入寮し、大学の先輩で、尊敬する大山への率直な思いを口にした。「大山さんは阪神で4番です。自分も負けんように頑張らないけんなと。悠輔さんの上を行けるように頑張ろうと思いました」

大下は白鴎大足利でセンバツ出場するなど高校通算29本塁打で大学でもリーグ10発を誇るスラッガーだ。昨季、阪神の4番で奮闘した3学年上の大山は、同じ右打者で、大下にとって師匠格。「大学時代はかわいがってもらった。練習のパートナーもずっと一緒。特に打撃面はずっと一緒に回っていた」と慕っている。

バットも大学時に大山からもらったものをモデルに改良した。従来より軽く、大山と同じ880グラムに軽量化。グリップもタイカッブ型をやめて細くした。「振りやすい」と好感触だ。指名後、大山には「とにかく思い切ってやれよ。大学とは投手が違う。そこは覚悟してやった方がいい」と助言ももらったという。自身の持ち味を「勝負強さ。自分はチャンスになればチャンスになるほど結構楽しめる。チャンスが好き」と気合十分だ。愛弟子は大きな背中を追う。【酒井俊作】