巨人田原誠次投手が「和太鼓トレ」に取り組み、新たな感覚を手にした。

一昨年はヨガ、昨年はピラティスを導入したが、今オフはトレーナーを介し、和太鼓演奏家の山部泰嗣氏が3日間同行。「東京国際和太鼓コンテスト 大太鼓部門最優秀賞」を最年少で受賞し、「50年に1度の逸材」と注目される山部氏の指導で太鼓を演奏し、心技体を鍛えた。

(1)体の強化 股関節や肩甲骨回周り、下半身の強化にも結び付いた。「太鼓をたたくには筋力、体力、集中力などが必要。すごくきつかったですが、体全体を強化できた」

(2)体の使い方を体得 太鼓をたたくフォームは、投球にも重なった。「連続でたたくにはバランスなど、体をうまく使う必要がある。カーブを投げる時の感覚と似ている」

(3)リズム感の養成 太鼓をたたくリズムや太鼓の音に合わせ、キャッチボールし、リズム感を鍛えた。「打者との対戦でも相手のリズムを乱し、自分のリズムで投げることが重要」

世界を舞台に活躍するプロの技術、メンタル、感性、人間性にも触れ、刺激を受けた。今年の登場曲には山部氏が演奏する曲を採用する予定。ド迫力の太鼓の音とともにマウンドに向かって、リズミカルにアウトを重ねる。【久保賢吾】