阪神の新外国人ジャスティン・ボーア内野手(31=エンゼルスFA)が28日、米国・サンフランシスコから関西国際空港着の航空機で、同じく新助っ人のサンズと来日した。

4番候補筆頭のスラッガーは長旅の疲れも見せず、陽気にサムアップポーズで笑顔。報道陣から誰にも負けないストロングポイントを聞かれると「Singing Voice」(歌声)と即答。快打でチームを勝利に導き、球場に美声を響かせてくれそうだ。

チームの得点力不足解消に期待がかかるメジャー通算92発の左の大砲。193センチ、122キロと、その風貌はひときわ目を引き、今季の球界最重量を誇る。新外国人5人を獲得して過去最多の助っ人8人体制で迎える20年シーズン。最大の目玉はこの男で間違えない。

入団前から親日家の顔ものぞかせる。15年から3シーズン、マーリンズでイチロー氏とともにプレー。17年オフには同氏を訪ねて来日し、神戸で自主トレも行った。再び降り立った日本の地には「空港がすごいきれい。17年に来た時は、海とかの水もすごくきれいだった。そういう印象があります」と話した。昨季はエンゼルスで大谷ともプレーした。来日に向けては現役テレビリポーターのヘイリー夫人と日本語の勉強にも励み、再来日後にはコンビニに売られているツナや照り焼きチキン入りのおにぎりを心待ちにしている。

同僚となるサンズからは「すごく大きい人。一緒にタイガースで頑張れるようにしたい」と、早くも意気投合。その怪力と美声で、チームを悲願に導く。