キレッキレ魔球で勝利の方程式へ切り込む。楽天の最速158キロ新外国人、J・T・シャギワ投手(29=ドジャース)が17日、来日2度目のフリー打撃登板に臨み、ツーシームで辰己、小郷の両左打者を苦しめた。

30球中17球でツーシームを投じ最速は150キロ。安打性は1本に封じた。20日の練習試合阪神戦(宜野座)でのデビューを控え「全体的にはよかった。変化球の精度はまだまだなので上げていきたい」と手応えを示した。

動く、切れる、曲がる。フォーシームと同様の球速帯から外へ逃げ落ちる。マスクをかぶった太田は「かなり動きますしスピードも出ていると思います」と感触を表現する。打席に立った辰己は、直球のタイミングでスイングするも逃げ曲がる球に体勢を崩された。三木監督も「強い球を投げていた」と持ち味を評価した。エレキギター好きのイケメン右腕は「ナックル、スクリュー…秘密兵器をどんどん出そうかな」とジョークを飛ばしながら上機嫌でグラウンドを後にした。