中日のドラフト1位石川昂弥内野手(18=東邦)の1軍キャンプ合流が17日、白紙になった。

左肩の違和感で、同日の読谷2軍キャンプの午前の練習参加を取りやめ。沖縄市内の病院で検査を受けた「左肩腱板(けんばん)炎」と診断された。

打撃の際に、利き腕とは逆の左肩に痛みが出たという。石川昂は「左肩を痛めたことがなかったのでちょっと自分でもびっくりしています。(数日前の打撃練習から)明らかにいつもと違う変な痛みがあったので。そんなに時間はかからないと思う」と軽傷を強調。午後からウエートトレなどを行った。

与田監督は「軽傷と聞いてホッとしている。(1軍合流は)彼がしっかり全力でスイングできるようになってから考える」と話した。当初はこの日のDeNA2軍との練習試合(宜野湾)に出場。内容次第で,19日の巨人との1軍練習試合(沖縄セルラー)の1軍デビューも検討された。「19日はない」と指揮官は、1軍合流が当面、白紙になったことを明かした。

前年度ドラフト1位の根尾は1軍キャンプスタートが決まった直後の新人合同自主トレで、右ふくらはぎの肉離れを発症。2軍キャンプでリハビリを続け、1軍デビューは昨季終盤だった。今年の新人合同自主トレではハードなメニューを減らし、石川昂は2軍スタート。「ノーモア根尾」を徹底してきたが、2年連続でドラフト1位受難となった。

石川昂の18日のキャンプメニューは、アルモンテら故障組と同じ「トレーナー指示」に組み込まれた。「守備はできるのでやれることはしっかりやりたい。悔しい?もちろんです」。1軍合流へ、期待のルーキーがゼロから再出発する。【伊東大介】

<石川昂のこれまで>

◆1月8日 球団の独身寮「昇竜館」に入寮。縁起のいい竜の絵を持ち込む。

◆同11日 新人合同自主トレ開始。OB山本昌氏の視察に緊張。

◆同19日 キャンプ振り分け発表で、2軍キャンプスタート決定。ナゴヤ球場屋内で初フリー打撃。47スイングで安打性20本。

◆同30日 読谷球場でプロ入り初の屋外フリー打撃。35スイングで場外への2発含む柵越え6本。

◆2月1日 キャンプ初日のフリー打撃で57スイング中、15本の柵越えを放つも「絶好調じゃないです」。

◆同3日 初シート打撃で大蔵から「初安打」の左翼線二塁打。「捉えていたら本塁打になっていた」。

◆同7日 沖縄電力との練習試合に3番・三塁で先発出場。12球団新人最速の対外試合デビューとなり、3回1死三塁から右越え適時二塁打を放ち、2打数1安打1打点。「(1打席目の)三振で客席からため息が聞こえた。打ってやろうと思った」と気合。

◆同12日 DeNA2軍との練習試合に6番・三塁で出場。白井オーナーが観戦も3打数無安打1四球。「打ててないので次のチャンスを生かしたい」。