初の開幕1軍スタートを目指す日本ハムの高卒4年目、今井順之助内野手(21)が、沖縄で猛アピールを続けている。「僕は走塁と守備で劣るところがあるので、その分、打撃で常に打ち続けないといけない」。昨季終盤に2年ぶりに1軍昇格し、9月26日オリックス戦(札幌ドーム)で本拠地初安打初打点を記録した若武者が、1軍キャンプで練習漬けの日々を送っている。

小笠原ヘッド兼打撃コーチの打撃指導を受け、スイング数を重ねてきたことで手応えを感じている。同コーチからボールに対してバットを出すイメージを教わり「スイングの無駄な時間がなくなった気がする。スイング力が自分でも分かるくらい速くなった感覚。差し込まれてファウルになるかなというタイミングでも(前に)打てたり」と実感する。

結果にもあらわれている。9日阪神との練習試合(宜野座)で途中出場。この試合で1安打放ったのを皮切りに、対外試合3試合で7打数3安打と存在感を示している。「先発の人とかベンチ(スタート)の人とかいますけど、代打でいく人と同じような打撃をしていたら残れない」と、決して現状に満足していない。

個人練習にも余念がない。キャンプ中の休日もバットを振り、夕食後の夜間練習でも約1時間、同期の郡らとともに打ち込むこともある。「誰もやっていない時、みんなが休んでいる間に練習しないと。打つ方では誰よりも打っていかないと1軍に残れない。そこは常に意識している」。何が何でも1軍生き残りへ、しがみつく覚悟を持つ。【山崎純一】