1日キャプテンを務めた阪神ベテラン能見篤史投手の「無礼講作戦」は不完全燃焼だった。

投手陣最年長の40歳。朝の円陣で「今日はキャプテンなので、権限として今日1日、僕に対しての敬語を禁止します」と呼びかけると、ウオーミングアップ中、年下の陽川に「能見、声出せよ」とはやし立てられた。だが、その後はプロ16年目の威厳におじけづいたのか。「誰も何もしゃべってくれない」。投手陣の多くは遠慮したようだ。