日本ハム清宮幸太郎内野手が、ダメだし連発でキャンプ最後の実戦を終えた。2軍の練習試合DeNA戦(名護)に「4番DH」でスタメン出場。第1打席は、絶好機でまわってきた。1回無死満塁。左腕浜口に6球粘り、フルカウントに持ち込んだが、最後は空振り三振。「投手の球というより自分自身が、まだまだかな。まだまだですね」。険しい表情で、足元を見つめ直した。

第2打席も1死二塁と再び得点圏で迎えた。5球、食らいついたが捉えきれず、左飛に倒れた。キャンプ中は実戦2試合に出場し、3打数1安打。フリー打撃では快音を響かせているが、投手の生きた球では結果を残せていない。「開幕までに100%に上げたいです。打席を重ねて練習からより一層、試合に近い感じで出来るようにしたい」と今後を見据えた。

守備面も、右肘の手術明けの影響で送球は慎重に上げてきた。2軍キャンプは21日に打ち上げ。キャンプ中に万全な状態まではならなかったが、照準を合わせるのはあくまで開幕戦。「今日、感じたことを精いっぱい生かしていければ。早く、また打席に立ちたい」と前を向いた。完全復活への道のりを、確実に歩んでいく。【田中彩友美】