後輩たちに負けじと大卒2年目左腕の日本ハム福田俊投手(23)が、1軍デビューを目指して千葉・鎌ケ谷で汗を流している。同じ中継ぎの一角を狙うドラフト4位の鈴木健をはじめ、新たに入団してきた投手陣は即戦力としての期待が高い。同1位の河野は同じ左腕。「タイプはちょっと違いますけど、年下なのでそこは悔しい部分はありますね。ここから上がるしかない」と奮い立たせている。

昨年は5月26日に1軍昇格したが、登板機会がないまま再度2軍に降格した。ファームでは51試合に登板し、2勝4敗、防御率は4・90。課題は左打者への投球だ。被打率2割6分6厘は、対右の2割7分8厘に比べれば抑えているが、中継ぎ左腕としては物足りない。「拾われ(て安打され)たりというのがあった。そこは今年三振だったり、凡打だったりと、左打者の被打率を下げていきたい」と意気込む。

26日の2軍練習試合・西武戦(鎌ケ谷)では、栗山監督が見守る中、7回からリリーフ登板し1回無安打無失点2奪三振。それでも「シュート回転して(球が)中に入ってしまう時があるので、そこをしっかり内と外でラインを出して投げ分けるということが課題。リリースポイントを安定させないと」と反省を口にする。北海道出身のサウスポーが着実に結果を積み重ねる。【山崎純一】