首都大学野球秋季リーグ戦が開幕し、東海大が開幕戦を勝利で飾った。

8回まで7-1と大量リード。9回は最速155キロのプロ注目右腕、小郷賢人投手(4年=関西)がピシャリと締め、守護神としての役割を果たした。

9回裏、マウンドに上がった小郷は、最初の打者を133キロのスライダーで空振り三振。続く打者は真っすぐとスライダーを中心に遊飛と捕邪飛に抑え、3人で斬って取った。「今日は真っすぐの調子が悪かったので、力まずに投げることを意識しました。3人で抑えられてよかったです」と安心した表情をみせた。

コロナ期間をプラスに変えた。フォームを一から見直し「力を抜くイメージで力感なく投げる意識」に改造。早速、開幕試合で新たな真っすぐを披露した。

兄の裕哉(現楽天)からは、開幕前に「チームのためにやれば結果はついてくる。優勝するために一生懸命やれ」とメッセージをもらった。チームの頼れる守護神として、小郷は優勝に導くつもりだ。

今秋の首都大学野球リーグ戦1部は、1試合勝率制で行われる。1部、2部の入れ替え戦は行わず、代わりに、年内に1部大学と2部大学の交流戦を実施する予定。