楽天浅村栄斗内野手(29)が、パ・リーグの9月度「大樹生命月間MVP賞」打者部門に選出された。16年8月以来、4度目の受賞となる。

9月の月間成績は打率2割7分1厘、10本塁打、21打点を記録。月間10本塁打は球団では19年5月のブラッシュ(10本)以来。日本人では07年5月山崎武(12本)以来、球団2人目となった。「まさか自分が選ばれると思っていなかったので、率直にうれしいです」と喜びを示した。

記録、記憶ともに残る活躍を見せた。9月4日オリックス戦で山岡から2打席連続弾を放ち、3年連続の20号、通算200本塁打を達成。同22日ロッテ戦ではプロ12年目で初の1試合3本塁打をマーク。球団通算1000勝に貢献した。「ロッテとの大事な試合の初戦ということで、自分の中でも気持ちも入っていましたし、何としても勝たないといけない試合ですごい活躍をできたのがうれしかったですが、ロッテ3連戦を全部勝つことができたことの方がうれしいなと思った」と振り返る。

翌23日同戦でも決勝弾を放ち、お立ち台で勝利投手の涌井から「浅村様と呼んでみましょう」といじられ、公式グッズも発売された。

現在リーグトップの29本塁打、同2位の89打点と2冠も見据えるが「取りたい気持ちもありますけど、チームが勝ってそういうのがついてくれば一番うれしいと思う。チームが勝つことをまず頭に入れて、その中でついてきたらうれしい」と捉える。

残り27試合で首位ソフトバンクには7・5ゲーム差、2位ロッテには5・5ゲーム差。「もう負けられないので、とにかく上位のチームと対戦する時も下位のチームと対戦する時も、勝っていかないといけない自分たちの順位の位置だと思う。本当にいいところで自分が打つことが大事。ここ最近ずっと足を引っ張ってきているので、何とか1日1本いいところで打つというのを目標にして、とにかく勝つことだけ意識してやりたいです」と力を込めた。